肺がん専門外来
肺がんは早期発見がむずかしい?
「肺がんが発見されるきっかけ」で一番多いのは、「肺がん検診」ではなく「偶然発見」です。
一般的に肺がんの検査と考えられている胸部レントゲンは「早期肺がんが写らない」もしくは「心臓・縦隔、骨、横隔膜の影になって、写らない」ことがあり、胸部レントゲンの限界があるのかと思います。その結果、何も症状がなく何かの病気の検査の時に偶然検査をされて、見つかるのが多く、肺がんにかかった時には「咳が出る」「血液の混じった痰が出る」「胸が痛い」「呼吸が苦しくなる」などの症状がでた時には進行している可能性もあります。
「肺がん検診で見つかった方の3人に1人は5年後に生きている可能性が5%程度」という日本の統計を見ても、胸部レントゲンだけの肺がん検診では発見が難しいのだということが分かります。
一般的に肺がんの検査と考えられている胸部レントゲンは「早期肺がんが写らない」もしくは「心臓・縦隔、骨、横隔膜の影になって、写らない」ことがあり、胸部レントゲンの限界があるのかと思います。その結果、何も症状がなく何かの病気の検査の時に偶然検査をされて、見つかるのが多く、肺がんにかかった時には「咳が出る」「血液の混じった痰が出る」「胸が痛い」「呼吸が苦しくなる」などの症状がでた時には進行している可能性もあります。
「肺がん検診で見つかった方の3人に1人は5年後に生きている可能性が5%程度」という日本の統計を見ても、胸部レントゲンだけの肺がん検診では発見が難しいのだということが分かります。
肺がんを発見するのに一番有用なのは?
胸部レントゲンではなく胸部CTです。それでは、今までCTはあったのに、なぜ、肺がん検診に広く用いられていなかったのでしょうか?それは、放射線被ばく量にあります。通常、病院で使用しているCTスキャンは放射線被ばく線量が胸部レントゲン1枚を撮影する際の66倍になっていました。つまり、検診をするのに放射線被ばくが大きいということもあり、通常のCTでの検診はされていませんでした。しかし、放射線被ばくが胸部レントゲン1枚とほぼ同等の「低線量CT」の登場で、「放射線被ばくが強いから」と推奨されてこなかった理由を取っ払ってしまいました。また、「低線量肺がんCT検診」が肺がんの死亡率を低下させたと言う論文が海外、日本から報告されています。
「肺がん低線量CT検診」がまだ普及していないのか?
それにはいくつか理由がありますが、その一つは「低線量CTによる肺がん検診」が「肺がんの早期発見に寄与し、死亡率を低下させることが出来る可能性があること」が、まだ十分に浸透していないからです。また、「低線量CT」自体は以前からありましたが、最近の技術の進歩により画像処理の制度が上がったこともその誘因と考えています。
当院の肺がん専門外来
当院は「肺がんの早期発見」を求めている人たちのためにこのクリニックを立ち上げました。2年に一度で構いませんので、ご自身の身体の状態をしっかり管理するために、「低線量肺がんCT検診」をすることをおすすめします。肺および縦隔の疾患の診断を中心に呼吸器の専門医(院長)が診察いたします。
肺がん検診・人間ドックで胸に影があると言われた方へ
胸部レントゲンで胸に異常な影があると言われて、ご心配なことだと思います。しかし、その結果が必ず「肺がん」というわけではありません。すぐに、精密検査(低線量CTなど)をして、体の状態を調べてみましょう。検査結果はその日のうちに伝えますので、悩まれずにすぐに受診をしてみてください。もし、精密検査(低線量CTなど)で肺がんや炎症、感染症、間質性肺炎、COPDなどの病気が疑われた場合には、患者さんの病状にあった医療機関をご紹介いたします。医療機関への紹介状、検査結果(画像・採血データ)をお渡ししますので受診してください。
手術や化学療法などの治療が必要と思われる患者様へ
治療を行っていく病院を決めるのは非常に難しく、お悩みな方はいらっしゃるかと思います。どの病院で治療を受けるのが最適か、体の状態、病気の状態、ご家族やご本人のご希望に沿える病院を院長の今までの知識・経験から、親身に、そして責任をもってしかるべき施設にご紹介いたします。
手術後の経過観察、再発チェックが必要な患者様へ
術後約5年間は手術後の再発のチェックとして、大病院で経過観察をされている方が多くいられると思います。手術をされた病院と連携しながら、同様の検査を当院でさせていただきます。
術後(肺がんなどの肺切除後)で風邪を引いた方へ
通常のクリニックでは「胸部CT」が完備されておらず、胸部レントゲンだけでは術後の状態を十分に診断することが難しいと思います。当院にて経過を診させて頂きます。